「ホームページを作って集客したい!」と思ったら、まず最初に知っておくべき現実が3つあります。
- ホームページは育てるもの
- キレイ・カッコイイと集客できるかは別
- ホームページが向かない場合もある
この3つの現実をしっかり理解して、自分の事業内容・覚悟と照らし合わせてみてください。そうしないとせっかくホームページを作ってもお金だけかかって何の役にも立たない、ということになりかねません。
この記事ではこの内容を深掘りしていきたいと思います。
ホームページは育てるもの
これは私にホームページ制作を依頼する人には毎回言うのですが、集客できるホームページというのは作るものではなく育てるものです。
もちろん、目に見える形にするという意味では「作る」ですが、一度作ったらあとは放ったらかしで自動的に集客できるということはありません。
農業と同じです
私はよく農業に例えるのですが、作ったばかりのホームページは畑に植えた種のようなものです。水や肥料あげないと芽が出て育たないように、ホームページは記事を追加したり、ユーザーの反応を見て修正したりしないと集客できるようになりません。
逆に言うと、自分で運営(記事を書いたり、内容を修正したり)していくヤル気と覚悟がないならホームページからの集客を期待しない方がよいです。
ずっと記事を書き続けなければならない?
ここまで読んで、
「それはキツイ、話と違うぞ」
「ホームページは放ったらかしでも集客できるとか24時間働く営業マンになると聞いたことがあるけど…」
と思う人がいるかもしれません。実はこれは半分ぐらい本当です。きちんと育てればその後は最低限のメンテナンスで集客できるようになります。
最初はキツく後々楽になる
また農業の例を出しますが、例えばある程度育って大きな木になったら何もしなくてもそれなりに実ができて収穫できます。
ホームページも同じ。ある程度のレベルまで育てるとそんなに手間をかけなくても集客できるようになります。問題はそこまで育てることができるかどうかです。
芽が出たばかりでは実ができないのと同じで、ホームページを立ち上げた最初はまったく集客できずかなりキツイです。頑張っても頑張っても問合せはこず、心が折れそうになることもあるでしょう。
そこで踏みとどまって育てていった先に、先ほど書いたような何もしなくても集客できる状態が待っています。いきなり実を収穫できるという美味しい話はありません。
ホームページから集客したいと思うなら、このことをしっかり頭に叩き込んでください。
自分で更新できなければ意味がない
ここまで読んでわかると思いますが、ホームページは自分で記事を追加したり修正できないと致命的です。制作業者に頼む場合、必ず自分でいろいろな場所が編集できるか確認するようにしてください。
「WordPressで作ります」といっても作り方しだいでは全く自分で編集できないというケースもよくあります。特に格安で依頼するとWordPressの機能ではほとんど変更できないサイトになっている場合があります。
美味しい話はないと書きましたが、実はいきなり集客できる方法が一つだけあります。それはインターネット上に広告を出すことです。
ただ、広告はあくまでもユーザーをホームページに流してくれるだけで、そこから実際に成約するためにはやはり内容を試行錯誤で修正する必要はあります。ですがゼロ発進からよりは楽なので、資金があれば有効な戦略です。
キレイ・カッコイイと集客できるかは別
これもよくあるのですが、大手企業やブランドのようなオシャレだったりカッコイイホームページを作りたいという方がいらっしゃいます。
もちろん自分の思いが詰まったホームページですから、おしゃれでカッコよくしたい気持ちはよくわかります。それに内容が同じならカッコいい方がよいですよね。
問題は、カッコよくしようとすればするほど、オーナー目線の自己中心的な内容になりがちだということです。例えば次のようなことです。
- 極端に字が小さい・薄い色で読みにくい
- メニューが見にくく知りたい情報がどこにあるるかわからない
- アニメーションが多くてイライラする
- 専門用語・業界用語・多国語を多用するなど
スマホ時代のユーザーはせっかちです。知りたい情報がすぐに見つからないと一生懸命探すのではなく次に行ってしまいます。デザインや演出が有効なのはユーザーがあなたのお店の大ファンかよほど興味を持っているときだけだと思って下さい。
ほとんどの訪問者はあなたのお店を好きではないし、サイト内容をしっかり読みたいとも思っていません。動画やアニメーションを見るヒマもありません。
これが厳しい現実です。
それを踏まえてホームページで大切なことはこれです。
あなたのお店やサービスの魅力を訪問者にできるだけわかりやすく伝え、「行ってみようかな?」「買ってみようかな」と思わせられるか?
そのためには
- ユーザーが知りたい情報が
- 知りたいタイミングで
- わかりやすく
表示されることを重視しなければなりません。つまりユーザー目線のデザイン・内容です。
集客できるホームページを作りたいならここを履き違えないようにしてください。
ホームページが向かない場合がある
ターゲットを明確化することが大事
業種や地域性によってはホームページよりも他の集客方法の方が効果が高い場合があります。
例えば、非常に人口が少ない地域だったり高齢者向けの場合、折り込みチラシやポスティングの方が有効な可能性は高いです。
美容院など写真で上手く訴求できる業種の場合InstagramのようなSNSで上手く集客できる場合もあります。
このようにあなたのお店・サービスの見込み客をしっかり調べ、何が一番宣伝効果があるかを見極める必要があります。ここが見当違いだと頑張っても頑張っても効果がでないということになりかねません。
何でもかんでもホームページが万能というわけではなく、集客手段の一つと考えて色々な選択肢を視野に入れましょう。一番集客効果が高いと考えられるものに時間とお金をより多く投資するべきです。
とはいえホームページはあった方がよい
ただし、そのような場合でもホームページは無いよりはあった方が良いです。
なぜかというと、チラシやSNSでは掲載できる情報が限られるからです。あなたのお店に興味がある人を情報量の多いホームページへ誘導することで、さらに集客率をアップさせられる可能性があるわけです。
この用途の場合、ホームページを頻繁に更新して育てる必要はなく、パンフレットに近いイメージでよいでしょう。無料のホームページ制作サービスや安いプランなどで最低限のものを用意するでもよいと思います。そして資金に余裕ができてきたらしっかり作り込んだりリニューアルすれば良いかと。
ホームページを作る前に知っておいて欲しい3つの現実、いかがだったでしょうか?
もちろんこれ以外にも知っておいて欲しいことはたくさんあるのですが、この3つを挙げた理由は、作り始める前の方向性を決めるために必須の情報だからです。
方向が間違っていると、どんなに努力しても目的に到達することはありません。その最初の一歩を踏み間違えないようにしてほしい、と思ってこの記事を書きました。
これから集客のためにホームページを作ろうと考えている人に参考になれば幸いです。
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