WordPressの使い方を教えるときに、よくつまづくのがカテゴリーとタグの使い分けです。結論としては次のような指針で運用するように指導しています。
- カテゴリーはSEOや集客のことを考えて計画的に作る
- 1記事1カテゴリー
- タグは自由でOK、ユーザーの利便性重視
ここではその理由を深掘りしていきます。
WordPressでカテゴリーとタグを使いわける重要性
なぜ使い分けが重要なのかというと、それがSEO対策と記事の書きやすさにつながるからです。
SEO対策としての使い分け
一般的にSEOに強いサイト作りでは、トップページで一番狙いたいキーワードを設定し、カテゴリーはその関連キーワードになるような設計をします。
つまり、カテゴリーは適当に追加するのではなくSEOを重視した記事の分類に使うと考えておいてください。普通にやればこれは訪問者にもわかりやすいサイト構造になります。
ただ、それだけだと記事の分類方法が偏ってしまいます。そこで違った切り口で分類するときに使えるのがタグです。こちらはキーワードを気にせず訪問者の探しやすさに重点をおいて設定していけばOKです。
記事の書きやすさとしての使い分け
すこしブログを運営したことがある方ならわかると思いますが、記事を書くたびに記事に合ったカテゴリーを追加していくと、カテゴリーの数が膨大になってしまいます。
肥大化したカテゴリーの一番の問題は、記事をどのカテゴリーに入れるか悩み始めることです。
何か記事を書いたときに
「この記事はどっちのカテゴリーにも属するかなぁ」
という状況になってしまうわけです。
この迷いはハッキリ言って時間の無駄ですよね。また、そういう場合は記事の内容もまとまりが悪いことが多いです。
そうなることを防ぐための良い方法がタグを利用することです。カテゴリーとタグの運用方針をしっかり決めておくと無駄なカテゴリーの肥大化を防ぎ記事も書きやすくなります。
使い分ける意義が分かったところで、ここから整理方法と使い分けについて具体的に説明していきます。
カテゴリーは計画的に作る
まずはサイトの構造にも関係するカテゴリーから。
カテゴリーを作る目的は、記事を分類分けしてGoogleや訪問者にどんな情報を扱ったサイトなのか理解しやすくすることです。本の目次をイメージするとわかりやすいかもしれません。各章がカテゴリーとい感じです。
基本的にはサイトの運用を開始する前に決めておくべきものです(もちろん後から状況によって変更するのはありです)。
SEOのことだけ考えると、サイトのメインキーワードと関連した分類にしていくことが理想です。しかし、実店舗での集客を考えるとそれだけでは微妙で、関連キーワードというよりは、
- その分野の専門性をアピールする記事
- お店・スタッフの人柄をアピールする記事
の2軸に分けてカテゴリーを構成することをオススメしています。
多くの実店舗が狙うキーワードは地域名+業種名ですが、専門性をアピールするカテゴリーは自然と業種に関連したものになりやすいです。カテゴリーの名前の付け方に注意すれば、自然とSEO重視のカテゴリー構造にすることができます。
また、このカテゴリーは自分が勉強したことや知識を書けばよいので、記事を書きやすい人も多いと思います
こちらは、家族や趣味のようなプライベートなことや、お客さんとのエピソードなどを書くカテゴリーになります。カテゴリー名としては日記や趣味などメインキーワードと関連のないカテゴリー名になることが多いと思います。
無理にメインキーワードと関連付ける必要もないですが、地域名と絡めて「〇〇市の名所紹介」などもありだとは思います。ただし、こういう記事に力を入れすぎるとSEO的に問題が出るかもしれないので注意しましょう。
カテゴリーの数はサイトのテーマにもよりますが、10個前後が目安です。
もう少し細分化したい場合はカテゴリーを階層構造にしますが、やっても2階層まで、各階層も10個前後ぐらいまでです。それよい細かく分けたい場合は細分化しすぎなのでタグを検討してください。
1つの記事に1つのカテゴリー
1記事に設定するカテゴリーは1つです。もしカテゴリーが階層構造になっていたら親カテゴリーを選ぶ必要はありません。
こうする理由は記事の内容がぶれないようにするためです。
「この1つのカテゴリーに合った記事を書く!」と決めることで、自然と内容も絞り込まれた記事になります。それが結果的にGoogleや訪問者の満足度にもつながります。
一方で欲張って複数のカテゴリーにまたがって書こうとすると、内容が長すぎたり、まとまりがなく何を言いたいのか分からない記事になりがちです。そうするとGoogleの評価も訪問者の満足度もさがります。
まさに「二兎を追う者は一兎をも得ず」ですね。欲張ってはいけません。
ただ、このときにカテゴリーを細分化しすぎていると、「あれ、やっぱこの内容だとこっちのカテゴリーかなぁ?」と悩み始めることになります。だからカテゴリーを作りすぎるのはよくないのですね。
まずは決めたカテゴリーのテーマから外れない記事を書き、カテゴリー以外の軸で設定したい分類があるならタグを使うという流れになります。
タグは自由に使ってOK
カテゴリーはSEOや集客のことを考えて計画的に作りますが、タグは自由に設定してOKです。そういう目的のために使うものですからね。
訪問者の利便性のためにつけるというイメージでタグをつけていくとよいと思います。
カテゴリーと同じもの追加しないようにだけ注意しましょう。
いかがだったでしょうか?カテゴリーとタグの使い分けがイメージできるようになりましたか?
おさらいしておくと
- カテゴリーはSEOや集客のことを考えて計画的に作る
- 1記事1カテゴリー
- タグはユーザーの利便性重視
という感じで運用してもらうと大きな間違いはないです。タグとカテゴリーを上手く使ってSEO的にも訪問者的にもわかりやすいサイトを作っていきましょう。
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